健康・美容には水を飲むのがいいと聞いて最初はなんとなく飲んでいました。具体的方法を知らず、また適当に飲んでいるだけで「本当に意味があるのだろうか」と疑問に思いリサーチしました。専門家ではない私が、その情報をもとに半年以上続けているので感想も述べていきます。
ただ、やみくもに水を飲めば健康になるとは言えません。その中で、水の質と量をうまく理解することによって効果が生まれます。
これから話すことは、あくまでも水の話であり、ジュース・お茶・コーヒーなどでは同じ効果は出ないといわれているので、誤解しないようにお願いたします。
目次
水はなぜ体にいいのか
水を飲むことはなぜ体に良いのでしょうか。それは人間の体が、ほぼ水でできているからです。子供で約70%、成人で約60%、高齢者で約50%と、歳を重ねるごとに減少していきますが、それでも半分以上が水でできています。
血液として体をめぐり、酸素・栄養素を運び、体の中の老廃物を回収し、排出してくれます。汗をかいたりして、体温調整もしてくれます。これらの、役割を果たしてくれるのは水以外ないのです。
たとえば、お腹がすいていなくても、喉は渇きますよね。単純に水分が失われると、それらのことがうまくできなくなるから体が求めているのです。
体の機能を最大限に生かすには、体の水分を保つことです。 水は人間にとって必要不可欠なのです。
水を飲むことによりどのような効果があるのか
- 基礎代謝が上がる
- 肌の質が向上
- 老廃物のデトックス効果
- 便秘解消
- 血液サラサラになる
- リンパの流れがよくなる
- リラックス効果
水を飲むことでこれだけの効果があるといわれています。その中で私が体感したことを簡単に付け加えておきます。
基礎代謝が上がる
水を飲むと体の体温が下がります。下がった体温を元に戻そうとする働きがあるため、体はエネルギーを消費し体温を上げます。その働きにより基礎代謝が上がることで、体温も上がり体の免疫力が上がります。また、糖質・脂質が燃焼しやすくなりダイエット効果にもつながります。
私の体温の変化ですが、わずかですが平均体温が0.3℃程度上がりました。今は平均体温36.8℃程度でこれ以上は上がらず、その体温を維持していることから、代謝が上がったと感じています。
肌の質が向上
体の内側から保湿することで、肌の保水力を高め肌に透明感が出るようになります。
私はもともと乾燥肌だったのですが、水を飲み始めてからは肌にうるおいが出たのか、肌が突っ張るような感覚がなくなりました。
老廃物のデトックス効果
汗・尿を出すサイクルを早めデトックス効果を高めます。デトックスにより、肌荒れの改善、頭痛など、自己免疫の改善につながります。
デトックスについてですが、トイレに行く回数は明らかに増えました。尿を出すことで老廃物が排出されます。また以前はジュースばかり飲んでいたせいか、いつもべたべたした汗をかいていましたが、さらさらした汗をかくようになり、汗のにおいもあまり感じなくなりました。
便秘解消
便を適度に柔らかくしてくれる効果があることから、便秘解消が見込めます。便は老廃物の塊なので、デトックス効果も高まり、ニキビ・吹き出物ができにくくなります。
私は便秘に悩んだことはあまりないのですが、水を飲んでいるおかげか、便秘になりにくいです。そのためかニキビ・吹き出物はできることはほとんどありません。
血液サラサラになる
血液の80パーセントが水分です。そのため水分が不足すれば血液の流れも悪くなります。もともと血液はサラサラの状態で行き渡るのが前提なので、サラサラになるというより本来の形に戻すというほうが正しいです。血液の流れがよくなれば、全身の疲労の回復効果が高まり、また生活習慣病の予防ができます。
私は疲れを感じやすく朝起きるのが苦手でとても辛かったのですが、血液の流れがよくなり、疲労回復効果が高まったためか、朝起きるのが少し楽になりました。
リンパの流れがよくなる
血液と同様で、水分が不足すればリンパの流れも悪くなってしまいます。流れを良くすることで、体の老廃物の回収・有害物質の除去機能が高まり、むくみの解消に効果があります。
私がもともとむくむことがないため、これといって変化を感じることができませんでした。
リラックス効果
副交感神経を刺激し、自律神経のバランスを整えてくれることから、リラックス効果につながります。
リラックス効果についてですが、落ち着かない時や、緊張している時など一口飲んだら落ち着いたのはよくあります。これは経験された方もいらっしゃるじゃないのでしょうか。
水には種類・特徴があることを知っておこう
同じ水でも様々な種類があり、それぞれに特徴があり効果も違ってきますので用途に応じて使い分けることも大事なことから知っておく必要があります。
水は簡単に分けると4種類あります
- ナチュラルウォーター
- ナチュラルミネラルウォーター
- ミネラルウォーター
- ボトルドウォーター
日本で規定される種類は、上記の4種類に分けられます。なにが違うのか簡単に説明します。
まずは、ナチュラルウォーター。わかりやすく言えば 「天然水」で自然に一番近い水です。
次に、ナチュラルミネラルウォーター。その名の通りナチュラルウォーターにミネラル分が多く溶け込んでいる水です。
そして、ミネラルウォーター。上記と原料は変わりません。ミネラル分を調整・ブレンドなど、品質を安定させるために人工的に添加している水です。
最後に、ボトルドウォーター。「ボトルに入っている水」なのかと思いきや、飲料可能な水すべてを指します。つまり水道水も当てはまるということですね。
まとめると自然本来の味を楽しめて、ミネラル分も入っているナチュラルミネラルウォーターを飲むのが理想です。
特徴として性質・硬度があり硬水と軟水があります
水は、pH値という数値で酸性・中性・アルカリ性に分けられます。理科の授業で聞いたことあるのではないでしょうか。中性~弱アルカリ性が体に優しいといわれており、pH値でいうと7~8程度となります。
pH値ともう1つ見ておきたい数値が硬度です。
硬度とは、水の中に含まれるマグネシウムとカルシウム(ミネラル分)の総量のことで数値で表し、数値が高ければ硬水(こうすい)、少なければ軟水(なんすい)となります。
硬水 | 中硬水 | 硬水 | 高度な硬水 |
---|---|---|---|
0~60mg/L未満 | 60~120mg/L | 120~180mg/L | 180mg/L以上 |
硬水は、ミネラル分が多いのが魅力ですが硬度が上がるにつれ、味にくせが出てきて飲みにくさを感じます。
また硬水は主に外国で採取されます。そのため日本では普段飲むことがないので合わない方は、お腹がゆるくなる場合もあります。幸いなことに、私は平気なためスポーツ後のミネラル補給として飲んでいます。硬水は、特に便秘解消に効くといわれております。
硬水の例として、エビアン・コントレックス・ペリエなどがあります。
一方軟水の魅力は飲みやすさです。ミネラル分は少なくなりますが、日本で採取される水はほとんど軟水ということもあり、日本人に合った水とも言えます。軟水の例として、いろはす・サントリー天然水・クリスタルガイザー・ボルヴィックなどがあります。
ダイエット中やスポーツ後などの水分補給と同時にしっかりミネラル補給したい時は硬水を、飲みやすく適度なミネラルが含まれていて気軽に水分補給したい時は軟水をと、用途に合わせ使い分けることができればなお良いでしょう。
しかし、ミネラルが多いからといって最初から硬度が高い水を飲むのはオススメしません。自分の体に合えば問題ないのですが、お腹を壊す場合があることから、まずは軟水から飲んで徐々に硬度を上げてみて、自分の体に合うか試してその中で自分の体に合う好きな水を見つけてみましょう。
水を飲むタイミングと量・温度について
水を飲む効果的なタイミングと量、また温度により吸収に違いがでるなどいくつかの注意点がありますので見ていきましょう。
効果を引き出す飲むタイミング
水を飲むタイミングとして最も良いのは起きた時です。なぜ起きた時がいいかというと睡眠中水分を失ってしまうためです。失った水分を補うことで血液の流れがよくなり、体の活動をスムーズにスタートできます。
起きた時と同じくらい重要なのが寝る前です。その時に飲むことで寝ている時の脱水症状を防ぐことができ質の良い睡眠がとれます。
たとえば、朝起きたら喉がカラカラだった、あるいは喉が渇いて目が覚めてしまったなどの経験はありませんか?
それだけ睡眠中も水分が必要なのです。
ほかのタイミングとして運動や入浴などの、汗をかく前後です。ポイントとして喉が渇く前に飲むことです。
あと食事前に飲むことで、胃腸の働きがよくなり食べ物を消化しやすくなり、また食事の摂りすぎを防ぐこともできます。しかし食事中に飲むのは消化を妨げてしまいますので好ましくありません。
水を飲む量に気をつけよう
健康にいいからといって、水を飲めば飲むほどいいかというと、そういうことではありません。なぜなら、1日に排出される水分量を補う形で飲めばよくて、1日の摂取量があらかた決まっているからです。
たとえばサプリメントでも一度に大量にとれば効果が上がるどころか逆効果になってしまいます。それは水でも同じことで、何事にも限度があり適切な量があります。
1日に排出される量は約2.5Lといわれていることから、約2.5L補う必要があります。
「こんな飲めないよ」と思われたかもしれませんが、2.5Lすべて水を飲んで補う必要はありません。
平均的な食事で約1L摂ることができ、また代謝により体内で作られるのが約0.3L摂れることから、残り約1.2Lの水を飲むことで1日の摂取量を補うことができます。
しかし食事の量や運動して汗を多くかいたなど、状況により当然飲む量も変わってきます。この事を考慮し平均として約1L~1.5L飲むのが目安です。
また一度に飲む量はコップ1杯(約200mL)を目安にしてください。一度に吸収できるのは200~250mL(1分間に13mL)程度です。これ以下なら問題ないのですが、これ以上一度に飲んでも吸収しきれずに排出されてしまいます。
そのため、こまめに飲むことが重要になってきます。
- 起きた時
- 昼食前
- 10時・3時の休憩
- 夕食前
- 入浴前
- 寝る前
この時にコップ一杯をその都度飲むことができれば約1.4L摂れます。
これだったら飲めそうな気がしませんか? 自分のライフスタイルにあわせてこまめに飲むように心掛けてみましょう。
飲む水の温度について 冷水・常温・白湯
冷水は体への吸収は早くなります。体温も下げる効果があることから、スポーツ後・トレーニング後・入浴後などが適していますが、胃腸への負担が大きくなってしまうため飲みすぎには注意してください。
常温水の吸収速度は冷水に比べると劣りますが、胃腸に負担をかけないこともあり、 日常の水分補給に最も適しています。 さらに飲みやすくコップ1杯でもごくごく飲めます。
白湯は吸収速度が遅くなるものの、胃腸に負担がかからず、体を温めてくれる効果もあります。
そのため、ほっと一息リラックスしたい時、他には寒い時期は寝る前に飲むのが効果的です。
日常的に飲むのであれば、冷やしたり温めたりの手間がかからず、そのうえ胃腸にも優しい常温水をおすすめします。
常温の水分を摂ることも、最初こそ違和感があるものの、習慣的に飲んでいるとほんの数日程度で気にならなくなります。
慣れてしまうと、冷やした水を飲むときのほうが、かえって違和感を覚えることがあるほどです(笑)
水を飲む方法についてメリット・デメリットを簡単に解説
- 水道水
- ウォーターサーバーの水
- ペットボトルの水
- バックインボックスの水
水を飲む方法として上記の4つがあり、メリット・デメリットを簡単に解説します。
水道水
水道水のメリットは、手軽に飲めコストもかからないことから、最も身近な方法です。しかしデメリットとして、プールの消毒などに使う塩素が入っていることです。水道水が安全と言われ問題なく飲めるのは薬品を使いしっかり消毒してあるからなんですよね。
また浄水場から私たちの口に入るまでの道のりにも問題点があり、水道管の老朽化によるさび、ビル・マンションの貯水タンクの衛生面が悪いなどがあります。このようなことから良い水とはいえませんし、飲んでいて体によさそうな気がしませんよね。
ウォーターサーバーの水
ウォーターサーバーのメリットは、冷水・温水用の2つのレバーが付いており、ひねるだけでどちらでも瞬時に飲めることです。また業者が定期的に自宅まで水を運んできてくれるため購入や運搬の手間を省けます。
デメリットは、ランニングコストがかかることです。業者と契約を結ぶ必要があり、手軽に始められません。また設置場所も必要となるので、自宅のどの場所に設置するかを考える必要があります。他には、ウォーターサーバー本体を掃除しなければ衛生面が悪くなってしまうため、定期的に自分で掃除する必要があります。
オフィスなどに置くのはいいのですが、自宅に置くとすれば、普段仕事で外に出て家にいる時間が少ない方であれば、利用する機会が減ります。水を飲む習慣になっていない時からウォーターサーバーを導入するのは、ハードルが高いです。
市販のペットボトル
ペットボトルの水のメリットは、どこにでも売ってあるため手軽に入手できることです。また、衛生面もしっかりしていて、開封しなければ保存がきくため常備できます。自分に合った好きな水を選べて温度も変えられます。そのまま持ち運べるなどがあります。
デメリットは、ゴミが増えることです。度々買うのも面倒で、買ったとしても家に持って帰るまで地味に重いです。ゴミの量は変わりませんがネット通販でまとめて買うのが楽な方法です。
ペットボトルの水の中でも人気なのが「クリスタルガイザー」です。
その理由として挙げられるのは、1本あたり(500mL)約45円(2019年6月時点)で購入できるというコスパのよさです。また、アメリカの水なのですが、軟水(38mg/L) 中性(pH7.6)ということもあり、飲みやすさも人気の一つですね。
クリスタルガイザーは見た目は同じですが2種類あり採水池が異なるため、硬度に違いがあります。(オランチャ産67mg/L)(シャスタ産38mg/L)
バックインボックスの水
バックインボックス水のメリットは、すぐになくならないため購入頻度が減ることです。(最大20L) また、水道の蛇口をひねる感覚で簡単に飲めるという点です。
衛生的に保つように工夫された容器になっており、 保存がきくため開封しなければ災害の時に役に立ちます。またアウトドアなどに丸ごと持っていけば活躍します。
デメリットは、インテリアにこだわりたいなら、全くオシャレではないことです。しかも重たい(10~20kg)です。そして残りの量がわからないことがあり、少なくなってきたら箱を傾けないと水が出て来ません。最後まで使い切るには段ボールの中身を取り出さないといけないことなどがあります。
だけれど個人的にこれが一番おすすめです。なんといってもすぐになくならないですし、 ネット通販で頼めば玄関まで持ってきてくれます。重たいのですが、持つのは玄関から置きたい場所までです。
使い方はコックを回すだけで水が出てきます。そのためコップにも簡単に注げますし、移し替えるのも簡単なので外出の際は、水筒などに入れて持ち運んだりすることもできます。しかし、中身が見えないために残りの量がわからないのですが、目安として、少なくなったら箱を傾けないと出てこないので、残りわずかだなと判断してください。
バックインボックスの水も種類はありますが、そのなかでも私が飲んでいる水を紹介します。
「財宝温泉」です。もちろん、ナチュラルミネラルウォーターで、弱アルカリ性(pH8.9)で、軟水(4㎎/L)です。軟水の中では珍しくアンチエイジング効果がある成分シリカが入っています。10L・11L・20Lのラインナップがあります。
まとめ
いきなり「毎日水1~1.5L飲むぞ」と決めるより、まずは普段飲んでいる物を水に変えてみるのはいかがですか? それプラス寝る前と起きた時にはコップ一杯飲むだけでも十分です。
水を飲み続けるとジュースを飲もうと思わなくなり、自然と水を選択するようになり、そうすることで余計な糖分とカロリーを減らすこともできます。
水を飲むことで素早く水分とミネラル分を摂ることができ、自分の体の適切な水分量を保つことで、体本来の機能を最大限に生かすことができるのでその機能をうまく使い健康状態を作り維持していきましょう。
水を飲むだけで劇的な改善が期待できることはないとは思っていますが、水を飲む習慣をつけることで、健康を意識するようになるので他の行動も変わり、生活習慣を見直すきっかけにもなります。
手軽に始められる健康法ですので、これを機に試してみてはいかかでしょうか。
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